日本酒とどっちが強い?焼酎と日本酒の度数の違い
2016/03/23
飲み会はダイエット中の女性にとって悩みのタネですね。お酒は飲みたいけど、せっかくのダイエットが無駄になるのはイヤ!そんなときにおすすめの焼酎の賢い飲み方と焼酎がダイエットにいい理由をご紹介します。
これまでダイエットとカロリーの関係は有名でしたが、最近でライザップで一般的になった「糖質」の量が体重増減に大きな要因があります。
今回は、焼酎のカロリーと糖質面の両面で見ていきたいと思います。
人間が動くためのエネルギーの単位を、カロリー(cal)といいます。そのため、食べる量(cal)が動く量を上回る日々が続くと、身体のカロリーバランスが崩れ、太っていくと考えられています。
例えば、100kcalのおにぎりを食べても、100kcal分の運動をすれば身体の中にはエネルギーは残りません。しかし、全て運動で消費できないと、エネルギーが脂肪に変わり、太っていくとされていくのです。
また、厚生労働省が出した1日の推定エネルギー量(kcal/日)は下記と提示されています。
エネルギー量に応じたカロリー摂取がひとつポイントになります。
※活動量に応じて変化します。
※参考:厚生労働省発表の「日本人の食事摂取基準」(2015年版)
お酒ってどれくらいのカロリーがあるんだろう?と気になる方もいらっしゃると思います。それぞれのお酒の100mlあたりのカロリーを比べた結果は以下の通りです。
・甲類焼酎:206kcal
・乙類焼酎(本格焼酎):146kcal
・日本酒:103kcal
・ビール:40kcal
・梅酒:156kcal
・ビール(発泡酒):188kcal
・ウィスキー:237kcal
※各お酒のカロリーは「五訂増補日本食品標準成分表(100g当たり)」より算出。
これだけ見ると「焼酎が一番高カロリーなの!?」と思ってしまいそうですが、それぞれアルコール度数が違い、実際にどれくらい飲むのかも合わせて考えなければいけません。たとえば、ビールの350ml缶を1本飲むのと、焼酎を350ml分飲むのでは満足度は違いませんか?
ビールは一見、低カロリーですが、アルコールが弱い分グビグビ飲めてしまい、気づいたらたくさんカロリーを摂取してしまうということもあります。
このように、お酒は単純に同じ分量あたりのカロリーを比べても、あまり意味がないんです。分量を統一するのではなく、同程度のアルコールを摂取した時に、どのくらいのカロリーになるかで比べる方がより正確です。
それでは、それぞれのお酒のアルコール度数1%あたりのカロリーを算出してみましょう。そうすれば、カロリーを多くとってしまいやすいお酒がわかります。
計算方法は、【100mlあたりのカロリー】÷【度数】=【アルコール度数を1%摂取する時のカロリー】です。ビールの場合、100mlあたり40kcal、アルコール度数5%なので、1%あたり約8kcal摂取することになります。
同じように、それぞれのお酒のカロリーを算出してみましょう。
・甲類焼酎(30度)約6.9kcal
・乙類焼酎(25度)約5.8kcal
・日本酒(15度)約6.9kcal
この結果からも乙類焼酎が一番低カロリーなのがわかりますね。
焼酎やウイスキーなどの蒸留酒は、糖質を含みません。これだけで糖質制限の方にはぴったりです。一方で日本酒やビール、ワインなどの醸造酒は糖からお酒を造るため、どうしても糖質を含んでしまいます。ダイエットには糖質を避ける必要があります。おつまみに注意してくださいね!
さらに焼酎、中でも乙類焼酎がダイエット中にぴったりと言われる理由は、単純にカロリーが低いという理由だけではありません。焼酎は米や芋などの原材料を発酵させて作ったお酒を蒸留器にかけて、よりアルコール純度の高いお酒にします。
このように蒸留器にかけて作られたお酒が「蒸留酒」。そして一般的に醸造酒より蒸留酒の方が太りにくい、と言われています。なぜ蒸留酒の方が太りにくいといえるかというと、蒸留によって糖分を取り除いているからです。
糖分を含まない焼酎のカロリーはほとんどアルコール由来。アルコールは栄養素が0なので、糖質入りの日本酒やビールといった醸造酒を飲んだ時よりも太りにくいのです。
カロリーゼロや糖質ゼロと謳ったお酒があります。それらはエンプティカロリーと言われ、優先的に消費されるカロリーで蓄積しにくい栄養素と考えられています。しかし、お酒に含まれる人工甘味料などの化学物質が、インスリンの過剰分泌を促し代謝を悪くさせてしまいます。代謝を下げることはダイエットとは逆行してしまい、脂肪を増やすことにつながってしまいます。
乙類(本格焼酎)は甲類よりもカロリーが低いうえに香りや味がしっかりわかるので水で割っても美味しく飲めるのでダイエット中には特におすすめ。甲類焼酎もカロリーは低いですが、風味が少なく果汁や甘みをプラスしてチューハイとして飲むことが多いので、結果的に摂取カロリーが高くなってしまうことが多いのです。
だから、「ダイエット中は徹底して糖質を抑えたい!」という人は本格焼酎を水やお湯、ロックで飲むのが一番太りにくく美味しく飲める方法といえます。本格焼酎には、善玉コレステロールを増やし、血管に付着した余分な悪玉コレステロールを排出してくれる作用があるのも見逃せないポイント。さらに「ウロキナーゼ」という成分が血栓を溶かして血液をサラサラにするという研究結果もあるんです。
これらの作用は焼酎の香りを嗅ぐだけでも効果があるとされていて、脳血栓や動脈硬化を防ぐだけでなくストレスの解消にもつながり、ダイエット中のイライラにも嬉しい効果。加えて、焼酎は血糖値が上がりづらいお酒です。血糖値の上昇を緩やかに抑えることで太りにくくなります。
飲むお酒を日本酒やビールから焼酎に変えただけで太らないかといったら、答えはNO。焼酎でも居酒屋で出されているチューハイは果汁の糖分や甘味料が多く含まれているので、水割りやお湯割りで飲むのが最適です。芋焼酎は甘い香りがあるので水で割っても満足感を得られますよ。
また、おつまみが一番の落とし穴。お酒によく合うおつまみは味が濃いめに作られていてプリン体や糖分を多く含むものが多いです。お酒を飲むとついつい食べ過ぎでしまう人は、お酒の飲み方と合わせておつまみにも気を使うべき!
シメのラーメンを我慢することはもちろん、プリン体が多く含まれる海産物(あん肝・カツオ・イワシ・エビ・イカなど)やレバー、脂質の多いフライドポテトやピザなどは控えるようにしましょう。焼酎は和の食材と相性がいいので、ぬか漬けやまぐろ納豆などダイエット中にぴったりな発酵食品をつまみながら飲むのがおすすめです。
ダイエットを機会に、焼酎の魅力を知ってお酒の楽しみを広げてみてはいかがでしょうか?
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