話題の『月曜断食』は、どうしてお酒を飲んでも痩せられる?

「あらゆるダイエットに挫折してきた人でも痩せられた」という成功率の高さと、ただ痩せるだけでなく、体質改善によって体調やメンタルまでもが上向き、生活の質がアップすると話題の『月曜断食』。多くのダイエットでは目の敵にされがちなお酒。しかし「適量なら飲んでOKだったから、続けられた」という実践者も多いという。なぜ、『月曜断食』ではお酒を断たなくても成果を挙げられるのだろうか。その理由を『月曜断食』の提唱者で、Harriet Ginza院長の関口賢先生に伺いました。

 

痩せられない原因は、お酒ではなくストレス

『月曜断食』は、その名の通り、月曜日に断食を実践する体質改善のための養生法のこと。月曜は水だけを飲んで過ごす<不食日>、火〜金曜は体が喜ぶものを選んで食べる<良食日>、土日は好きものを食べる<美食日>。このサイクルで1週間を過ごすことで体質が変わっていき、痩せやすい体へと整っていくのだそう。

「お酒が大好きな人で、10kg以上痩せているケースは珍しくありませんし、月曜断食を実践したことで、お酒との付き合い方が変わった、という声もよく聞きます。

 

お酒が好きだから痩せられないというイメージを多くの方が持っていると思います。でも、その思い込みをまずは取っ払ってください。僕が、これまで何千人もの患者さんと接してきた中で思うのは、お酒をたくさん飲んでしまう最大の理由はストレスです。根っこにあるそのストレスに気づいて、どう改善していくかに焦点を合わせなければ、お酒との付き合い方は変わらないと思います」

 

とかくお酒は、いいか悪いかでジャッジされがちだけれど、その入り口そのものが間違っていると関口先生は言う。

 

「お酒がリラックスのひとつになっているのならば、いいことだと思うんです。問題なのは、いつしか飲むのが作業的になり、お酒を味わってリラックスするのではなく、飲むことそのものが目的になっていたり、お酒の質よりも量を求めるようになってしまっているのなら、その習慣は見直していくべきかなと思います」

 

お酒との付き合い方は、月曜断食をすることによって変えられるのでしょうか?

 

「当たり前ですが、月曜断食をしたからといって、自分を取り巻く環境が変わるわけではないですし、ストレスの原因もそう簡単に取り除けません。でも、月曜断食に取り組むことで、ストレスをストレスと感じにくくなるマインドが育ち、おのずとお酒との付き合い方も変わっていきます。極端な話、お酒に頼らなくても大丈夫になるんです。

 

たとえば、今まではストレスにしか目が向いていなかったのが、月曜断食で体重や体脂肪率が減っていくと、まず、自分自身に興味がわいてきますよね。そして、続けていくうちに体調はよくなるし、メンタルも上向いていくと視野が広がって、運動をはじめたり中断していた趣味を再開したりと、多くの方がアクティブになっていくんです。

そうなると、ストレスをお酒で解消する必要がなくなって、純粋に、お酒を楽しむことができるようになっていく。そういう方が、たくさんいますし、月曜断食で体のめぐりがよくなったことで酔うのが早くなり、自然とお酒の量が減ったという方も多いですね」

 

 

体質別、お酒との上手な付き合い方

月曜断食では、不食日の月曜日以外の夕食時はお酒OK。ただし、“飲む炭水化物”のビールや日本酒は避け、糖質の少ない焼酎、ジン、ウォッカなどの蒸留酒や辛口のワインを1〜2杯程度というのがルール。その上で、太りやすい4つの体質別にどうお酒と付き合っていくのがいいのかを教えていただきました。

「どのタイプにも共通して言えることは、お酒は“ほどほどに”ということ。ほどほどだからこそリラックスできるし、ほどほどだからこそ体にもプラスに働きます。

 

東洋医学でお酒は『熱』を生むものとされ、飲んでいるときは血流がよくなるなどのプラス面があるのですが、翌朝には『湿邪』という湿気の邪気が残りやすく、これがけっこう悪さをします。梅雨時には、体調を崩しやすかったり、気血水のめぐりが悪くなったり、お腹の不調を起こす人が増えるのですが、それと同じようなことがお酒を飲んだ翌日に起こります。

 

自分のタイプに合うお酒の飲み方をすることで、リラックス効果や血流アップなどのプラス面は享受しながら、お酒を飲むことによって生じるマイナス面を最小限に抑えましょう」

 

【太りやすい4つの体質チェック】
気滞タイプ
・ストレスからイライラすることが多い
・気分の不安定さを食べ物やお酒で紛らわせがち
・手足に冷えを感じる人も

水滞タイプ
・ぽっちゃり体型で、手足のむくみが気になる
・疲れやすくて、体力がないと感じる
・胃腸が弱くて、よく下痢をする

瘀血タイプ
・実際の体重よりも着痩せして見える
・肩こりがひどく、時にめまいや頭痛を伴うことも
・肌のくすみや目の下のクマが目立つ

湿熱タイプ
・食欲旺盛! 甘いもの、こってり系が大好き
・暑がりで汗っかき
・暑い季節やサウナなど湿気の多い場所が苦手

 

気体タイプのお酒との付き合い方
ストレスによって気の流れが滞り、そのイライラを解消するためにお酒に頼りがち。最初はリラックス目的だったのが、いつしか、帰宅したら冷蔵庫を開けて缶ビールや缶チューハイをプシュッというのがルーティーンになっていないでしょうか?

お酒を味わうのではなく、飲むことが習慣化してしまっているようであれば、まずは、質にこだわってお酒を選ぶこと。そして、飲むときにひと手間かけるのがおすすめです。たとえば、焼酎の水割りに生のレモンやグレープフルーツを搾ってみましょう。柑橘系の香りにはイライラを鎮める効果もあります。

水滞タイプのお酒との付き合い方
熱を生む力が弱い傾向にあり、お酒の熱が抜けたときに湿邪が残ると、水の滞りがさらに強まってしまいます。これを避けるには、チェイサーを用意して、お酒と同量のお水を飲むのを習慣にしましょう。

水分のとりすぎで余計にむくむのでは? と心配になるかもしれませんが、お酒によって水分の排出が促されると、体は水分不足の危機を察知して水を溜め込もうと働きます。そうならないために、十分な量のお水を補給してあげるのがベスト。

おつまみには、代謝を促す働きのある唐辛子やキムチなどの辛いものもおすすめです。

 

湿熱タイプのお酒との付き合い方
大食い、大酒飲みが自分のキャラクターのようになってはいませんか?食欲旺盛でエネルギッシュな湿熱タイプは、水滞タイプと同様に、湿邪が溜まりやすい傾向にあります。
湿邪を取り払ってくれるものの代表は、夏野菜。お酒を飲むときには、きゅうり、なす、トマト、みょうが、枝豆などを食べて、水はけがよくなるようサポートしてあげましょう。

また、ここがいちばん大事ですが、「食べるのが大好き」なのであれば、たくさんの量を飲み食いするのではなく、お酒もおつまみもしっかり味わうこと。もともとの摂取量が多い湿熱タイプはここを意識するだけで、体質も変わってきます。

 

瘀血タイプのお酒との付き合い方
熱を生む力が弱く、血や気のめぐりが滞ってしまっています。お酒は熱を生むので、飲んでいるとどんどん血流がよくなり、気もめぐってきます。だから、瘀血タイプの人にとってお酒は、付き合い方さえ間違えなければプラス面が多いといえるでしょう。
理想的な飲み方は、ほどほどの量をコンスタントに飲むことです。大酒を飲んで翌日は控える、といった飲み方だと血流が一定せず体の負担になってしまいます。

血流をよくしたい瘀血タイプは、「温活」がキーワード。お酒もお湯割りなど温かいものが望ましいですし、おつまみも温かい料理を食べるように心がけましょう。

 

 


<取材協力>
Harriet Ginza総院長
関口賢(せきぐち まさる)
1985年、千葉県生まれ。東京メディカル・スポーツ専門学校鍼灸師科卒業後、中国式鍼治療専門店HURRIにて腕を磨く。2010年、関口鍼灸治療院HEAL the WORLD(現Harriet Ginza)を開業。2017年には六本木院、2019年には名古屋院もオープン。2018年に発売した『月曜断食』(文藝春秋)が15万部を超えるロングセラーとなる。人気の料理研究家リュウジさん考案の月断レシピを掲載した『月曜断食ビジュアルBOOK』(文藝春秋)も好評発売中。

 

 

 

Harriet Ginza
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