最高級ブランデーの香りをまとった、 ラグジュアリーな本格焼酎、誕生!
2021/03/08
樽貯蔵(1)
田苑の金ラベルやゴールドは、淡い金色をしている。ふつう焼酎といったら無色透明なものだ。黄金色に輝いているのは、どうして?
製造部の岩元さんが教えてくれました。
「金ラベルもゴールドも、オーク樽に貯蔵して熟成させた焼酎です。
蒸留したときは無色透明なのですが、オーク材の木樽に入れて貯蔵すると、
樽の影響を受けて金色に色づいていきます」。
オーク樽というのは、ウイスキーの貯蔵に使われる、あのずんぐりとした大きな樽のことだ。ウイスキーも蒸留した直後は透明で、オーク樽の中で長い長い眠りにつく間に、琥珀色を帯びていく。
そうなんだ。金ラベルやゴールドは、オーク樽に貯蔵されていた焼酎なんだ。と、ちょっと理解。
しかし、なぜ焼酎を樽貯蔵することになったのか?
それは、当時の工場長であった塚田定清さんが、今までにない全く新しい本格焼酎を造ろうと考えたのが発端。ウイスキーもブランデーもワインも、世界を代表する酒は樽熟成されていることに思い当たったのがはじまりという。焼酎でそれができないはずはないと研究に取り組み、1982年に日本初の樽貯蔵麦焼酎が完成したというわけである。
田苑酒造の貯蔵庫に案内してもらうと、光を遮られた暗闇の中に5,000本を超えるオーク樽が整然と横たえられていた。その1本1本の中で、やがて金ラベルやゴールドになる原酒が静かに眠っている。樽の影響を受けて少しずつ熟成を遂げながら、目覚めのときを待っているのである。オーク樽はまさに、金ラベルやゴールドの“ゆりかご”なのだ。
「オーク樽による影響は色だけではありません。長い歳月の間にオーク材に含まれるタンニンやポリフェノールなどの成分が焼酎に溶け込んで、樽貯蔵ならではの独特の香りや味わいをつくり出します」と岩元さん。
一度使った樽は新しい樽に比べて溶け出す成分が少ないが、多ければいいというわけではなく、あえて古い樽を使うこともある。また樽の内側は火で焼いてあるらしいのだが、その焼き加減によっても、熟成の仕方が違うという。ひと樽ごとに微妙に異なる原酒が生まれ、それらが絶妙にブレンドされて金ラベルやゴールドができあがるのだ。
お隣の宮崎県に、田苑酒造が使っているオーク樽を製造している工場があると聞き、訪ねてみることにした。(次回へ続く)
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Kura Master 2021 プラチナ&審査員賞、TWSC 2020最高金賞、LAISC金賞受賞。琥珀色の輝きの中に立ち上がる柑橘系の華やかな香り。全量3年貯蔵酒ならではのまろやかさ。原料の特性とオーク樽に由来する甘さが絶妙にマッチして、フルーティな味わいを醸し出す。そして、じわりと広がって深く余韻を残すのは、他に類をみない、はじめての味。
ENVELHECIDA(エンヴェレシーダ)とはポルトガル語で“貯蔵”を意味します。
【日本百貨店協会会長賞受賞】クラシックの名曲をモチーフに、5つの香りと味、ボトルやパッケージまでトータルにデザインされた、音楽仕込の田苑ならではの全く新しい焼酎セット。りんご、なし、メロン、バナナ、マスカット…フルーティな香りを生みだしたのは、ワイン酵母と清酒酵母。焼酎造りでは考えられない方法を試行錯誤した末に、この、甘く、華やかに香り立つ新しいお酒ができました。音楽好きの方や、女性におすすめの飲み比べセットです。
詳しく見るオーク樽の中でゆっくりと時間をかけて熟成した原酒は、かつてないまろやかさと深い味わいを醸しました。全量3年貯蔵、樽貯蔵、音楽仕込みといった田苑酒造の技と粋を惜しみなく注ぎ込んだのが、この田苑 ゴールド。バニラのような香り、重厚で力強さがありながらも、まろやかさがあり、飲んだ後もしばらく余韻が続く、深い味わい。樽貯蔵ならではの黄金色の輝きも、エイジングスピリッツの頂を目指した証しです。
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