日本唐揚協会認定カラアゲニストに聞く、唐揚げの極意と唐揚げに合う酒
2020/08/31
発売30周年を迎えた『田苑 ゴールド』が2017年9月、リニューアルした。「味もラベルもさらなる理想を求めた」と言う。どんな理想を求め、どう変わったのか。まずはラベルから見ていきたい。
新しくなった『田苑 ゴールド』を前にすると、まず目に飛び込んでくるのは「GOLD」の英文字。しかし、ボトルのカタチや大きさが変わっていないからだろうか。大きく変わったという印象はない。リニューアルではよく「生まれ変わった」というフレーズを聞くが、それとは違う、という意思表示が感じられる。
これまでのラベルと新しいラベルを並べて、比べてみた。なるほど、全体のイメージはそのままに、ディテールが変わっていた。文字のフォントやレイアウト、金の箔押しなど、かなり洗練されたように思える。その世界観は、まるでウイスキーのよう。思えば、『田苑 ゴールド』は樽の中で長期貯蔵された〝エイジングスピリッツ〟。これまでも、焼酎らしさを追求するより、独自の道を歩んできた。リニューアルしてもその姿勢に変わりはない、と訴えかけてくる。いや、むしろ、その姿勢を強めているかのように思えるデザインだ。
さて、筆者は気付いてしまった。ゴールドの「G」がさり気なくデザインされていることを。答えをすぐ書いてしまうのもつまらないので、みなさん、よく見て探し当ててほしい。どうだろう。見つかっただろうか。答えは、こうだ。
ラベルの下方、「全量3年」「麦」をマーク化してデザインしてあるところを見てほしい。円状にあしらわれたラインが「G」の文字になっているではないか。筆者も最初は気付かなかった。気付いても、まだ半信半疑だった。そんな気持ちのまま手に取ったのが、こちらもリニューアルしたばかりの『田苑 シルバー』。これを見て確信した。シルバーはこの部分が「S」になっていたのだ。
次にボトルを後ろから見てみた。黄金色を通して、ラベル背面が見える。そこにデザインされているのは「ウッド」のテクスチャー。これは『田苑 ゴールド』を貯蔵している樽をイメージしているのだろう。さらに、音楽仕込みを連想させる「音符」もデザインされていた。
この、すみずみまでこだわったラベルデザイン。「さらなる理想を求めた」という意味が、その姿勢が、強い意志が、ひしひしと伝わってきた。味はどう変わったのだろうか。すぐにでも飲んでみたい。いよいよ、その気持ちを抑えることができなくなってきた。
その2へつづく。
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Kura Master 2021 プラチナ&審査員賞、TWSC 2020最高金賞、LAISC金賞受賞。琥珀色の輝きの中に立ち上がる柑橘系の華やかな香り。全量3年貯蔵酒ならではのまろやかさ。原料の特性とオーク樽に由来する甘さが絶妙にマッチして、フルーティな味わいを醸し出す。そして、じわりと広がって深く余韻を残すのは、他に類をみない、はじめての味。
ENVELHECIDA(エンヴェレシーダ)とはポルトガル語で“貯蔵”を意味します。
【日本百貨店協会会長賞受賞】クラシックの名曲をモチーフに、5つの香りと味、ボトルやパッケージまでトータルにデザインされた、音楽仕込の田苑ならではの全く新しい焼酎セット。りんご、なし、メロン、バナナ、マスカット…フルーティな香りを生みだしたのは、ワイン酵母と清酒酵母。焼酎造りでは考えられない方法を試行錯誤した末に、この、甘く、華やかに香り立つ新しいお酒ができました。音楽好きの方や、女性におすすめの飲み比べセットです。
詳しく見るオーク樽の中でゆっくりと時間をかけて熟成した原酒は、かつてないまろやかさと深い味わいを醸しました。全量3年貯蔵、樽貯蔵、音楽仕込みといった田苑酒造の技と粋を惜しみなく注ぎ込んだのが、この田苑 ゴールド。バニラのような香り、重厚で力強さがありながらも、まろやかさがあり、飲んだ後もしばらく余韻が続く、深い味わい。樽貯蔵ならではの黄金色の輝きも、エイジングスピリッツの頂を目指した証しです。
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