肝臓専門医が教える、上手な焼酎の楽しみ方

皆さん、日々焼酎を楽しんでいますか? お酒は1日の疲れを癒してくれる存在ですが、アルコールは内臓の負担になるのも事実。どうすれば毎日楽しくお酒が飲めるか、ぜひ知りたいものです。そこで、肝臓専門医であり、健康増進の取り組みにも積極的な麻布医院の髙橋弘先生に、上手な焼酎の楽しみ方を聞きました。

 

こんな飲み方はNG! 気をつけたい焼酎を楽しむときの注意点

実は、髙橋先生自身が毎日晩酌をされているにもかかわらず、肝機能は正常。先生はお酒とどのように付き合っているのでしょうか?

 

1、毎日の晩酌ではダラダラ飲まない!

「接待などの会食は別ですが、家での晩酌は、30分でやめるのが鉄則。毎日飲むのであれば、サッと飲んでサッと切り上げるのがおすすめです」

 

2、一気飲みや早飲みはやめる

「お酒を一気に飲むのはおすすめできません。勢いをつけてお酒を飲むと、飲んでいる量の感覚が麻痺し、おいしいから飲んでいるという状態ではなくなります。乾杯で少し口をつけた後は、枝豆や冷奴などのおつまみを食べながら飲みましょう」

 

3、枝豆、冷奴、刺身などあっさりしたおつまみがおすすめ

「お酒を飲むときに、あれもダメこれもダメと食べ合わせを考えるとつまらなくなります。あまり細かいことは気にしなくても大丈夫ですが、枝豆や冷奴、刺身などあっさりした和食などがいい、ということだけ覚えておきましょう」

4、いいお酒を飲む

「たくさん飲んだのに、不思議と酔わなかったという経験はありませんか? そんな風に、ふわっと気持ちよくなり、悪酔いしないお酒は、いいお酒。お酒は、天の恵、土地の恵、造る人の恵の結集。3つが揃った、いいお酒を普段から飲むようにしてください」

長期樽貯蔵の麦焼酎 田苑 ゴールド

 

おすすめの飲み方① 夏こそ、香り高い焼酎のお湯割り

まず、紹介いただいたのが、超ベーシックな「焼酎のお湯割り」。髙橋先生いわく、夏こそおすすめだと言います。それはなぜなのでしょうか?

「焼酎のお湯割りは、古くから楽しまれてきた飲み方。クラシカルな飲み方には、古来からの知恵が息づいているもの。焼酎は、そのままで飲むとアルコール度数が20〜25度ありますが、割って飲むと、半分くらいになります。

 

お湯で割るという方法もポイント。割るとアルコール度数は減りますが、お湯だと香りやアルコールの効果が増強されるのが特徴。そのため、アルコール度数は減っても飲んでみるとアルコールが薄まった感じはしません。さらに、芋焼酎や樽熟成した焼酎なら、香りがより引き立ちます。

 

お湯割りというと、乾杯には向かないと思われるかもしれませんが、その逆。お腹にもやさしく、温かいと一気飲みすることはありません。特に、夏は冷房で意外と体が冷えているもの。お酒を飲むときもクーラーの効いた部屋や店内でいただくことが多いので、なおさらおすすめです」

 

 

おすすめの飲み方② ファイトケミカルもとれる、そば湯割り

次におすすめなのが、「そば湯割り」。たしかに、そばの香りがより感じられてヘルシーなイメージはあります。実際にどんなところにうれしいポイントがあるのかを聞きました。

「そば湯とは、そばを茹でたときのお湯。実はこの中には、そばのビタミンなどの栄養分の8割が入っていると言われています。そば湯の中には、疲労回復を高めてくれるビタミンB1やビタミンB6のほか、ファイトケミカルが含まれています。

 

植物由来のファイトケミカルは、天然の機能性成分。よく聞くポリフェノールもファイトケミカルの一種です。そば湯には、ルチンやケルセチンというファイトケミカルが入っています。ファイトケミカルには、動脈硬化を防ぐ役割や免疫を強化する作用、解毒作用、老化を防ぐ作用、活性酸素を消去する作用など、体にいいさまざまな作用があります。

 

焼酎のそば湯割りは、そば焼酎だけでなく、芋焼酎や麦焼酎も良く合います。最も簡単なのは、そば屋さんやそば居酒屋で頼むこと。そば湯は無料でいただけるので、焼酎を頼んで好みで割ればOK。自宅でやるなら、十割そばを買ってくれば、茹で汁でそば湯をつくることができます。お湯割り同様にお腹も温まるので、おすすめです」

 

(まとめ)
日々、焼酎を上手に飲む秘訣は、昔ながらの飲み方に立ち返ることでした。また、一気飲みやダラダラ飲みをしない、よい酒を飲むというのもポイント。理屈抜きに、無理なく楽しんで飲むことが大切なんだと思いました。

 


 

教えてくれたのは…
髙橋弘先生/麻布医院院長、医学博士。ハーバード大学医学部内科准教授、セレンクリニック診療部長を経て、2009年麻布医院院長に就任。肝臓内科を専門にするほか、ダイエット外来や禁煙外来、アンチエイジングにも熱心。ファイトケミカルやダイエットについての著書も多い。
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