一升瓶をもつ祖父の絵を描いた子供時代。焼酎でつながり深まる絆。

プロフィール
新美友那さん
鹿児島県出身、東京育ち。「お酒といえば焼酎」という鹿児島育ちの親戚に影響をうけ、焼酎好きの道に。2017年7月からフリーライターとして活動中。

 

 

「おじいちゃん焼酎飲み過ぎないでね」


一般的には日本酒の方がメジャー感があり、焼酎を飲む人は珍しいと思います。でも私が出身の鹿児島ではお酒といえば焼酎でしょ、という人が多いです。生活の一部ですね。学生時代は、毎年お正月に鹿児島へ帰っていましたが、親戚の飲み会があると焼酎が瓶でたくさん並んでいました。

また祖父は焼酎がすごく好きな人でした。小さい頃は、祖父の誕生日ちかくになると「おじいちゃん焼酎飲みすぎないでね」というメッセージと一升瓶を持った祖父の絵を描かされていました。そうすると祖父も喜ぶので飲むのをやめるのですが、少しするとまた飲みはじめてしまうんです(笑)。そんな焼酎好きな祖父や親戚に囲まれていました。

私自身は最初から焼酎を飲んでいた訳ではなく、カシスオレンジなど度が弱いお酒から始めました。でも珍しいものが好きで、お酒も強い方らしいので、焼酎も飲んでみようと。まわりの親戚や同年代のいとこの影響もありましたね。昔から馴染みがあり軽い気持ちで飲んだのですが、意外と美味しかったんです。それから焼酎を好きになっていきました。

 

焼酎はハマると沼


焼酎を飲み慣れていない人にはソーダ割りをすすめています。ロックよりも割って飲んでもらう方が評判よく、水割りより他のサワーと味が似てくるので飲みやすいと言ってもらう事が多いです。また焼酎は糖質ゼロでプリン体もゼロです。女の子には太りにくいよと言ってすすめる事もあります(笑)。今はコワーキングスペースで主に作業しているのですが、そこのキッチンに一升瓶を置いて、仕事仲間を巻き込んで飲むこともありますね(笑)。

私が一番好きな飲み方はお湯割りです。冬だと温まりますし、何より香りが楽しめて、味が薄まらないです。種類でいえば、芋焼酎もいいですし、かぼちゃの焼酎、くるみの焼酎といった珍しい味も飲んだりしています。現在私は千葉に住んでいるのですが、名産品の落花生の焼酎を飲みました。その名の通り、落花生の香りが高かったですね。

今興味があるものだと、コーヒーやレモンを使ったリキュールです。サングリアのように、コーヒーやレモンを蒸留酒につけて作る自家製のリキュールです。また、コワーキングスペースの仕事仲間の中には芋焼酎を作るのに、芋を苗から育て、酒蔵さんとオリジナルの焼酎を作る方もいて。私も教わって芋を植えるところから作りたいと思っています。あと、焼酎を入れる専用の器も気になりはじめています。お酒はハマると沼です(笑)。

 

焼酎好き女子は少ない。でもそれがいい。


焼酎が好きだと、コミュニケーションの面において得することは多いと思います。初対面の飲みの場で女の子と話している時に、お互い焼酎好きと分かるだけで距離が近づきますね。珍しいので親近感がわきます。会社勤めをしていた時も、焼酎好きな女性は珍しいので上司との話のネタになりました。若い人は上司との会話に困ることも多いと思いますが、焼酎は共通の話題にもなります。

また焼酎がきっかけで、仕事に繋がったこともありました。公務員時代に、課を越えてお酒好きな人が集まる飲み会があり、呼んでもらえました。そこで知り合った人と、後日、別のお仕事で組むことがあり最初からスムーズに連携できました。飲みニケーション的なものは大事だと、その時思いましたね。

焼酎好きな人は少なく、女性ならなおさらですが、それには良い面もあります。相手の印象に残りやすく、「なんで好きなの?」と聞いてもらえることも多く話が広がりやすいです。コミュニケーションツールの意味でも焼酎は良いと思いますよ。

 

焼酎によりつながり、深まる絆


焼酎にまつわる思い出深い出来事は、初めて父と2人で飲みに行ったことです。社会人4、5年目の時に仕事で悩んでいて、また当時一回り二回り上の人の意見が貴重な事が分かってきた頃でもあり、父を社会人の先輩として頼りたいと思ったんです。ただ、仕事の相談をシラフでするのは恥ずかしさもあり口実として「飲みにいこう」と誘いました。

父が頼むものと同じお酒を飲み、こういう味が好きなんだと、初めて知る一面がありました。普段の父はかまってくるタイプの人で、グイグイくる父に「もういいから」と制する事も多いのですが、お酒を挟むことで丁度いい距離感でいれました。私も遠慮がなくなり、相談事も社内の先輩だと話せないことも多いですが、父に仕事の悩みや愚痴も含め本音で話すことができました。本音のアドバイスも聞け、行き止まりだと思っていた状況から、こういうやり方もあるんだと、道が開けた感じがして。父の偉大さを感じ、見直しましたね(笑)。距離感もグッと縮まり、今までより身近に感じるようになりました。

 

同じ釜の飯を食べた仲間じゃないですが、同じお酒を飲み、腹を割ることで、生まれる関係があると思います。初めて会う人とはコミュニケーションのきっかけとして、親や兄弟のような間柄とは更につながりを深めるものとして、知らない一面も教えてくれます。これからも焼酎を飲み、人と繋がっていきたいです。