1年の海外経験から焼酎きき酒師の道に。焼酎で広がる人生と縁。

プロフィール

橋村望さん
秋田県出身。大学を卒業した後、1年間海外へ。帰国後はIT系の企業に就職しデザイン制作業務に携わる。現在はフリーランスのデザイナー、ライターとして活動中。
2012年に唎酒師(ききさけし)、2015年に焼酎唎酒師、2017年には酒匠(さかしょう)の資格を取得。

私はもともと日本酒や焼酎が好きで、2012年に唎酒師、2015年に焼酎唎酒師の資格をとりました。

焼酎きき酒師
なぜ取ったかというと、よく飲み歩いているうちに、だんだんお酒について詳しくなり、友人に日本酒や焼酎について、聞かれる機会が増えていったんです。ただ、聞きかじったようなことばかりだったので、専門的な知識がないのに、すすめるのもどうなのかなと思うことがあって。

また、大学卒業後に海外へ1年間行っていた時、日本の歴史や文化について聞かれた際に全く説明できなかったんです。日本の事を知らないと痛感しました。好きな日本酒や焼酎も海外の人に伝えられるようになりたい思いもあって。当時の色んな状況や思いから、唎酒師の資格を取ろうと決めました。

資格試験にテイスティングもあるのですが、焼酎は味で判断するのが難しいんですよ。アルコール度数が高すぎるので、刺激で舌がビリビリして特徴が掴みづらく、同量の水で割って味わいを確認します。主に香りの判断に頼ることが多く、面白い世界だなと感じました。

試験を通じて、焼酎のことを体系的に学ぶことができました。資格を取得してからは、より焼酎が美味しく飲めるようになりましたね。味の違いが分かるようになって、人にもおすすめできるようにもなって。そういう仕事ではないんですが(笑)。今後やってみたいですね。

 

焼酎ブームをきっかけに、焼酎好きに

焼酎きき酒師
約10年前に焼酎ブームがおきました。中には希少価値が付き、入手困難なものもありました。
焼酎ブームとともに立ち飲みも世間で流行っていました。当時の私は会社員でデザイン制作に携わっていたのですが、会社の近くに立ち飲み屋があって。そのお店は日本酒よりも焼酎の種類が多かったんです。仕事帰りによく通うようになったので、お店の人やお客さんとも仲良くなりながら、焼酎を好きになっていきました。そのブームがきっかけでハマりました。

焼酎は全部好きですね。
フルーティなものが飲みたいならこの焼酎、料理と合わせるならこの焼酎と、時と場合によって変わりますし、お酒はコミュニケーションツールでもあるので、私はこれじゃなきゃダメ! という強いこだわりはなくて。これも美味しいよと、オススメするのも楽しいです。

焼酎初心者の方は、そもそもお酒が弱い方も多いと思うので、割って飲むことをオススメします。お湯割りや炭酸割りから飲み始めるといいと思いますね。

 

10年前から父に贈りつづける芋焼酎

焼酎きき酒師

お盆と正月は秋田の実家へ帰省するのですが、うちは少し不思議で、ワインを皆で飲みつくします。母以外の、父、姉、私、叔母はみんなお酒が強くて。女性はワインを飲むのですが、父親だけは焼酎好きで、特に芋が好きなんです。毎回帰省のときはイチオシの芋焼酎をもっていきます。

焼酎きき酒師

自分が飲みたくなるような美味しい焼酎を贈っているので、ワインを飲み尽くした後に私も父と焼酎を飲むこともあります。ただ、父は寝るのが早いんですよ。20時くらいには寝てしまうので、父親と二人で語り合うということはないんですけど、買ってきた焼酎を「美味しいでしょ?」と、父が美味しいというまで言ってみたり(笑)。焼酎をきっかけに会話をすることは多いですね。

10年前から焼酎は贈っていますが毎年銘柄は変えていて、巷で評判がいいいものや、その時自分が見つけた美味しいものを選んでいます。面と向かって「ありがとう」と、あまり言わない父ですが、他の人には言っているようで。

父の友達や親戚が来たときに「この焼酎はのん(私)が買ってきたやつだよ」と言っていて、大事に飲んでくれているみたいです。お酒の貰い物は普段から多いみたいなのですが、娘は美味しいものを贈ってくれていると信じてるみたいで、そういう話を聞くと嬉しく感じます。

 

焼酎好きになり、広がる人生

焼酎きき酒師
3年前によく通っていた、昼は坦々麺の店、夜は居酒屋になる飲食店があり、そこでも焼酎をよく飲んでました。お店の店員さんや常連同士仲良くなって、みんなでBBQやゴルフをしにいったこともありました。ゴルフはこの時が初めてでしたが、その後ハマりました。
立ち飲み屋によく行っていた時期は、色んな会社の人、年齢層、男女関係なく交遊関係が広がりました。仲良くなった人とは他のお店にも飲みに行ったり、違う友達も含めて遊んだりもして。
立ち飲み屋には、知らない人とも仲良くなれる雰囲気があるんです。

デザインの仕事は黙々と取り組むことが多く、基本的に孤独な作業ですが、外に飲みに行くと、お酒好き、焼酎好きな色んな業界の人と知り合えて社交的になれましたね。

その経験は今の仕事に生きていると感じます。ライターの仕事でインタビューさせていただくことも多いんですが、初めて会う人にも緊張しづらくなりました。

現在お酒のメディアで取材や執筆したり、雑誌の仕事で、都内の飲食店を取材したりする機会が多くあります。普段飲み歩いていると、お店の方とも仲良くなるので、飲食店を営む人の気持ちを少しは理解できるようになれたかなと思います。

今の仕事にも役立っていますし、焼酎について振り返ると楽しい思い出が多いですね。
焼酎を好きになったことで、交遊関係や人生の楽しみが広がったと感じます。

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父の日は田苑

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