チェンバロの倍音が、独特な響きをもたらす、ブランデンブルク協奏曲

田苑酒造では、お酒を貯蔵中の蔵にクラシック音楽を聴かせる「音楽仕込み」という独自の方法で、“もろみ”の発酵を促進させるお酒造りをしています。
流れている音楽の中でも今回は、音楽史上初めてのチェンバロ協奏曲であり、のちにピアノ協奏曲が誕生するきっかけとなった、バッハ作曲「ブランデンブルク協奏曲 第5番」をご紹介します。

 

音楽の父”バッハ”が生んだ、ブランデンブルク協奏曲とは

生涯をドイツで過ごした作曲家、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)。彼はバロック時代に鍵盤楽器の奏者としても活躍し、現在でも“音楽の父”として多くの人々に親しまれています。

そんなバッハが作曲したブランデンブルク協奏曲は全6曲から成る合奏協奏曲集で、ブランデンブルク選帝侯の息子に献呈されたことから、バッハの伝記の著者によって名付けられました。

ブランデンブルク協奏曲の中で最後に作曲された第5番は、バッハが宮廷からの援助によってベルリンで購入したチェンバロの活用が以前よりも大幅にみられることから、別名“チェンバロ協奏曲”とも呼ばれ愛されている、CMやドラマでもよく耳にすることのできる名曲です。

編成はフルート・ヴァイオリン・チェンバロのソロとヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・ヴィオローネ(現在のコントラバスの先祖)で構成されていて、冒頭でのヴァイオリンとフルートのかけ合いにチェンバロが伴奏として加わり、曲が展開していきます。そしてその後の長大なカデンツァでは、主役となったチェンバロが技巧を駆使しながら曲のクライマックスをさらに盛り上げ、音楽をもとの華やかな主題へと導きます。

ピアノがハンマーで弦を叩いた振動で音を出すのに対し、チェンバロは“プレクトラム”と呼ばれる鳥の羽軸で弦を擦った振動で発音するため、非常に豊かな倍音が生まれるのが特徴です。この倍音がもたらす気品高くも爽やかな音色は、まるで聴き手の心の繊細な部分までをもポジティブにしてくれる魔法のように感じられます。

 

数学的なバッハの音楽とヒーリング効果

ピアノが10kHzであるのに比べ、チェンバロは100kHz近くの高周波音を含んでいて、「チェンバロほどたくさんの倍音を含む楽器はない」と言われるほど。
「50kHzを越えると音楽がより情感豊かに、艶やかに響くようになる」という研究結果もあり、このことからチェンバロの音色は表現に富んでいることが伺え、ヒーリング効果も見込めそうです。

また、天体のように数学的で完璧な美しさのあるバッハの音楽はアルゴリズムを走らせる感覚と似ていて規則性があるので、内にすっと入ってきて真髄をつくものがあります。

これは田苑酒造の焼酎(もろみ)にとっても、全体に染み渡り良い味を引き出すエネルギーになるのではないでしょうか。

リフレッシュしたい時、豊かなチェンバロの音色を耳にしながら田苑焼酎を口にすれば、バッハと田苑焼酎の深みのハーモニーを味わえることと思います。