桐たんすの思い出も一緒に、 現代に甦らせる。
2018/05/28
お湯割りのうまさを知ったのは、出張で鹿児島を訪れた時のことだった。
1月半ば。はじめての鹿児島は思いのほか寒く、仕事を終えて宿のある天文館へ着くと、「あったかいもんでも食おう」ということになった。上司が連れて行ってくれたのは、L字型のカウンターだけのこじんまりとした居酒屋。白い湯気にメガネが曇り、甘じょっぱいタレの匂いにお腹が鳴った。
席に着きながら、上司は「ロクヨン」と注文し、指を2本立てた。ほどなく湯気を立てたグラスが目の前に置かれた。思わず両手で包み込む。冷えた手に温かさがじんわりと心地いい。口元へ運ぶと、甘いような、それでいて清々しいような香りがふうわりと漂い、それが口の中に広がり、胃の中がぽわんと温かくなった。焼酎のお湯割りを飲んだことがなかったわけではない。でもあんなにうまいお湯割りを飲んだのははじめてだった。
ロクヨンというのは6対4のことで、焼酎とお湯の比率を指す。ロクヨン=芋焼酎のお湯割りという意味で使うこともある。器には、お湯を先に入れ、その上に芋焼酎を注ぐのだという。そうすることで下から上への対流が生まれ、全体がまろやかなお湯割りになるのだと教わった。
1)大ぶりの陶器のカップまたは耐熱グラスに、お湯を先に4分まで入れる。
2)「田苑 芋」または「田苑 芋 黒麴仕込み」を6分注ぎ入れる。
●甕で熟成された長期貯蔵芋焼酎「五百年蔵」なら、さらにやわらかな香りと濃厚な味わいが楽しめる。
※6対4の場合、アルコール度数は約15度(日本酒と同程度)。
※比率は、お好みで5対5、4対6にしてもよい。
Kura Master 2021 プラチナ&審査員賞、TWSC 2020最高金賞、LAISC金賞受賞。琥珀色の輝きの中に立ち上がる柑橘系の華やかな香り。全量3年貯蔵酒ならではのまろやかさ。原料の特性とオーク樽に由来する甘さが絶妙にマッチして、フルーティな味わいを醸し出す。そして、じわりと広がって深く余韻を残すのは、他に類をみない、はじめての味。
ENVELHECIDA(エンヴェレシーダ)とはポルトガル語で“貯蔵”を意味します。
【日本百貨店協会会長賞受賞】クラシックの名曲をモチーフに、5つの香りと味、ボトルやパッケージまでトータルにデザインされた、音楽仕込の田苑ならではの全く新しい焼酎セット。りんご、なし、メロン、バナナ、マスカット…フルーティな香りを生みだしたのは、ワイン酵母と清酒酵母。焼酎造りでは考えられない方法を試行錯誤した末に、この、甘く、華やかに香り立つ新しいお酒ができました。音楽好きの方や、女性におすすめの飲み比べセットです。
詳しく見るオーク樽の中でゆっくりと時間をかけて熟成した原酒は、かつてないまろやかさと深い味わいを醸しました。全量3年貯蔵、樽貯蔵、音楽仕込みといった田苑酒造の技と粋を惜しみなく注ぎ込んだのが、この田苑 ゴールド。バニラのような香り、重厚で力強さがありながらも、まろやかさがあり、飲んだ後もしばらく余韻が続く、深い味わい。樽貯蔵ならではの黄金色の輝きも、エイジングスピリッツの頂を目指した証しです。
詳しく見る