鹿児島が推す第三の黒「黒さつま鶏」は、芋焼酎がすすむ!

鹿児島には、「かごしま黒豚」「鹿児島黒牛」という2つの黒を冠したおいしいお肉があります。それに加え、第三の黒といわれる地鶏「黒さつま鶏」が誕生したのをご存知でしょうか? 今回は、黒さつま鶏と芋焼酎が存分に味わえる居酒屋「黒鶏ファニー」の店長・徳竹辰也さんに、その魅力をインタビュー。鹿児島といえばのお酒=芋焼酎との相性も聞いてみました。

 

黒さつま鶏の旨さに感動し、居酒屋をオープン!

黒鶏ファニーには、鶏刺しや炭火焼、よだれ鶏など、黒さつま鶏を中心としたメニューがいっぱい。でも、あまり流通していない黒さつま鶏と、どのように出会ったのでしょうか?

▲店長の徳竹さん。黒さつま鶏への愛が過ぎるあまり、ヘアスタイルも黒さつま鶏!

 

「元々2017年のオープン以前からオーナーの吉田と居酒屋をやりたい思いはありました。でも、“これ!”という食材がなかったんです。やはり東京にはたくさんの居酒屋がありますから、ウリになる食材がなければ繁盛しません。そんなときに九州で働く吉田の親父さんから、鹿児島にすごい食材があると聞かされたのが『黒さつま鶏』でした」(徳竹さん、以下同)

 

早速、話をつなげてもらい、「黒王」というブランド名で展開する生産者を訪ねることになったそう。

 

「そこで鶏刺しを食べてみて、旨味が凝縮した味にびっくりしました。おいしさはもちろん、鶏刺し自体も東京では珍しい。生産者の鶏を育てる情熱にも打たれ、ぜひこの食材で店をやりたいと思いました」

 

 

こだわりの飼育法で、旨味と弾力を増す黒さつま鶏

開店してからは、その味を求めて連日お客が殺到。多くの人を魅了する黒さつま鶏・黒王とは、改めてどんな鶏なのでしょうか?

▲黒王の鶏舎は、黒さつま鶏にとって最適な環境を試した結果、1㎡あたり5羽という広さになったそう

 

「黒さつま鶏は、父が日本三大地鶏のさつま鶏、母が横斑プリマスロックという純血の地鶏です。黒王は育成にも力を入れていて、大量生産用のブロイラーが50日ところ、150日もの長期育成がなされています。そのため、体長は50~60cmにもなって、僕の膝くらいの高さに成長。鶏舎に入ると、大きくてちょっと怖いくらいです(笑)」

 

こだわりは、まだまだ続きます。

 

「エサとして与える肥料はこだわりのオリジナル。鶏舎の広さも通常の地鶏の定義を上回る1㎡あたり5羽と広々。その結果、水分の少ない旨味が凝縮して弾力のある肉質になります。内臓も脂のノリが違いますね」

 

 

黒さつま鶏は、生でも炭火焼でも、揚げ物でもイケる味わい

黒さつま鶏がわかったところで、黒王の魅力を堪能できるおすすめの3品を紹介してもらいました。

 

1品目が、鶏刺しの「黒王四点盛り」(1480円)


「モモとムネ、砂肝、レバーの4種類があって、肉も内臓も味わえます。弾力のあるモモ、柔かいムネ、コリコリした砂肝、なめらかなレバーそれぞれ食感の違いも魅力です」

 

実際に食べてみると、ねっとりした弾力のある食感がたまらない。旨みが強く、九州の甘い醤油とよくマッチしていました。

 

2品目のおすすめは、「本気の炭火焼き」(760円)


「モモとムネを七輪の炭火であぶっています。本気というのは、調理の気合(笑)。炎が高く上がるなかで、刺しでも使える新鮮な肉をサッとあぶっています」

 

炭火焼きは、確かに火を通し過ぎなくてなくて肉質がプリプリ。スモーキーな香りがアクセントとなって、クセになる味わいでした。

 

3品目は、お酒のアテにぴったりの「地鶏のなめろう」(580円)


「アジでつくるなめろうと同じ感覚ですね。ムネとモモを叩いて、ニンニク、ショウガ、味噌、ネギと九州の甘い醤油で味付けしています。新鮮な鶏肉の食感が楽しめますよ」

 

こちらは、イカ刺しのようなねっちりした歯切れに味噌やショウガの風味があとをひく逸品。お酒がどんどん進むおいしさでした。

 

 

黒さつま鶏は、芋焼酎とのマリアージュがおすすめ!

黒さつま鶏の味を知ったところで、どんなお酒が合うのかが気になるところ。ぴったりのお酒はなんでしょうか?

「郷土料理がその土地のお酒と合うように、黒さつま鶏は鹿児島を代表する芋焼酎と合わせてほしいですね。実際にも強い旨味のある鶏肉なので、香りにも味にもパンチのある芋焼酎は良く合います」

 

黒鷄ファニーには、プレミアム焼酎も含め、鹿児島の芋焼酎が豊富に揃えられています。芋焼酎には、とんこつ(豚の角煮)や鶏刺しなどの郷土料理が合うというのは、地元でも有名な話。鹿児島が生んだ新しい名物は、当然芋焼酎がしっくりくるのは納得!

 

例えば、今日のおすすめ3品に「田苑」の焼酎を合わせるとしたら、どの銘柄が合うと思いますか?

「鶏刺しにおすすめなのは、『田苑 芋 黒麹仕込み』。肉の味がダイレクトに味わえるので、同じく芋の旨味がガツンとくるのがいいですね。炭火焼きなどの焼物には、スタンダードな味わいの『田苑 芋』がしっくりきます。なめろうにあわせてほしいのは、『田苑 芋 瑠璃ラベル』。日本酒感覚のすっきり感で味わってほしいと思います。また、唐揚げなどの揚げ物は『煮たて』をソーダ割りにして、さっぱりと食べるのがおいしいですね」

 


▲炎であぶられた黒さつま鶏は、スモーキーな香りをまとう。スタンダードな芋焼酎がおすすめ

 

確かに黒さつま鶏は、どんな調理法でも旨味の強さや弾力感が味わえ、芋焼酎と合わせたら最高の組みあわせ。刺身・焼物・揚げ物・アテとそれぞれ、芋焼酎のタイプを変えてみても、おいしいかもしれないですね!

 

 

<取材協力店舗>

『黒鶏ファニー』
東京都品川区東五反田1-4-10
電話:03-5475-6552
営業時間:17:00~翌3:00
日曜定休
https://www.d-climb.club/