焼酎をロックでおいしく飲みたい! 自宅でできる上手なロック用氷のつくり方

焼酎をロックで飲むときに欠かせないのが、氷。しかし、自宅の冷蔵庫で作った氷だと、すぐに溶けてしまったり、透明でなかったりと、イマイチ雰囲気が出ない…。そこで今回は、自宅で上手にロック用氷をつくる方法を、ジャパンバーテンダースクールの坪井吉文さんに教えてもらいました。

 

焼酎を引き立てる、ロック用氷の条件とは?

焼酎やウイスキーは氷で割って飲むとおいしいですよね。このときに使う氷は、本来どのようなものがおすすめなのでしょうか?その条件を聞いてみました。

 

「焼酎やウイスキーをロックで飲むのは、本来の味を楽しみつつ、少し冷やしながらいただきたいとき。氷は入れますが、急いで冷やしたり、水で割りたいわけではないので、溶けにくい氷というのが第一条件となります。さらに、軟水で氷をつくると味わいもよくなりますね」

 

「軟水の溶けにくい氷」がロック用氷の条件とのこと。では、溶けにくい氷は、どのようにして作られるのでしょうか?

 

「水をゆっくり冷やすと、結果として溶けにくく透明で硬い氷ができます。たとえば、市販されている氷の多くは約24時間、バーで使われている氷は約48時間かけて、氷にしています。自宅でつくる場合も、工夫をすれば、透明で硬い氷がつくれます」


▲家庭用の製氷器でつくった氷と(左)、ゆっくり凍らせた氷(右)。透明度の違いは一目瞭然!

 

では、ゆっくり冷やすために具体的にどんな工夫をすればよいのでしょうか?

「たとえば、小さなマス目のついた製氷器ではなく、バットのような大きな容器で氷をつくることで時間をかけて凍らせることができます。また、氷が白くなってしまうのは、水に含まれるミネラル分などの、真水以外の成分の影響です。水は、真水部分から凍り始めることから、最後に凍る真ん中に白い部分ができます。ですから、大きな氷を作って、真ん中だけカットして捨てれば、透明な氷だけが楽しめます」

 

ロック用氷に最適なかたちとは?

バーで出されている氷は、やはりそれなりに手間がかけられているということ。実際にはどんな氷が使われているかを聞いたところ、「形状によって、3つの氷がある」、と坪井さん。

●左:クラッシュ・ド・アイス
「大きな氷をクラッシュして、細かくした氷。夏によく飲まれるトロピカル系のカクテルに使われます。溶けやすさを活かして、冷やして早く飲みきるタイプのお酒に使われます」

●真ん中:キューブ・ド・アイス
「四角いかたちの氷を指します。バーテンダーは、大きな氷をアイスピックや包丁で、さまざまな大きさにして、用途に応じて使います」

●右:丸氷
「その名のとおり、丸いかたちの氷。キューブ・ド・アイスを作ってから8カ所の角を落として、ひたすら丸くなるまで削っていきます。仕上げにふきんなどで磨き上げると表面もツルツルに。焼酎やウイスキーのロック用氷として使われます」

 

3つの氷のうち、バーでロック用氷として使われているのは、丸氷。その理由は?

 

「溶けにくい氷を考えたときに、水やお酒に当たる表面積が小さいほどいいので、大きな氷がベスト。さらに氷は、角から溶けていくので、四角い氷よりも丸い氷のほうがロック用氷に適しているというわけです」

 

 

自宅でできる、透明なロック用氷の作り方

【用意するもの】

大きめの容器(バット、タッパーなど)
水(軟水がベスト)
割り箸
包丁

 

【手順1】
大きめ容器に水を入れて冷蔵庫で冷やす。このとき、バットの下に割り箸を置くと、空気が通り、冷気が直接当たらないので、よりゆっくり凍る。


▲バットで一晩ほど冷やしたところ。不純物が真ん中にたまって白くなっているのがわかる。透明な氷を作るには、真ん中を使わないのがポイント

 

【手順2】
容器の水が凍ったら、氷をまな板の上に出す。真ん中の部分は白くなっているので、まわりの透明な部分だけを使用。グラスぎりぎりに入るくらい大きめに包丁でカットしていく。包丁は野菜を切るようにトントントンと上から3、4回同じところを叩くと自然と垂直に切れます。

 

【番外編】
大きな氷を作ってカットするのが面倒…という場合は奥の手が。製氷器が入る大きさのバットに水を入れて、さらに製氷器にも水を入れた状態で冷凍庫に入れてください。通常よりもゆっくり冷やすことができます。写真のように、ひとつひとつのマスがなるべく大きめの製氷器がベターです。

 

自宅でできる、透明な丸いロック用氷の作り方

透明な丸氷が作りたいという場合は、深めの容器と丸氷用の製氷器を用意しましょう。

【用意するもの】
深めの容器(ボウル、深鍋など)
水(軟水がベスト)
丸氷製氷器

 

【手順1】
深めの容器に水を張ったなかに、水を入れた丸型の製氷器を入れ、冷凍庫で凍らせる。

 

【手順2】
凍ったら製氷器から丸氷を取り出し、ふきんなどの清潔な布で磨きあげれば、完成!

これからの季節は特にロックでゆっくりと焼酎をいただくのが楽しい季節です。自宅でもちょっとひと手間かけて、ロック用氷をつくって、おいしく焼酎を味わってみてください。

 

<取材協力>

『ジャパンバーテンダースクール』
バーテンダーをめざす人やバーの開業を考える人にノウハウを教えるスクール。コンクール受賞歴もある坪井吉文さんを中心に経験豊富なバーテンダーが講師となって指導。社会人のための個人授業の週末コースや夜間コースもあり、就職サポートや開業サポートも行っている。

 

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