田苑スタッフも足しげく通う、なじみの店 /居酒屋 せいちゃん(鹿児島)

薩摩川内市樋脇町には、江戸時代に湯池場として開かれた「市比野温泉」がある。小さな町の中を川が流れ、道路の側溝から湯けむりが立ち上る風情ある町だ。
「居酒屋 せいちゃん」は川のほとりにポツンと佇んでいた。田苑の工場スタッフたちも仕事帰りに一杯やってく地元の店だが、意外にもプロ野球選手やプロゴルファー、芸能人もキャンプやツアー、ロケのついでに立ち寄って、サイン色紙を残していた。

 

店内の壁には所狭しとメニューが

お客さんが作ってくれたという似顔絵Tシャツに身を包んだ、せいちゃんこと店主の原口政二さんが迎えてくれた。

 

「東京で修行してからこっちに帰ってきて、もともとは焼き鳥屋としてはじめたんですけどね。いろいろ試しに作ってみるのが好きなもんで、お客さんが『おいしい』と言ってくれるメニューを残してたら、こんなになったんですよ」

 

と原口氏が言うように、店内の壁には料理メニューが所狭しと並んでいた。串焼きや煮込みなどのいわゆる居酒屋おつまみから、刺身や豆腐料理、揚げ物、餃子や中華系の炒め物、さらには鍋、ピザ、うどんやラーメンまで。メニューの数は店主にもわからない。

 

 

ルーツである鶏料理へのこだわり

なんでも器用に作ってしまう原口氏だが、やはり鶏料理にはひとかたならぬこだわりがあるよう。鹿児島で古くから時間と手間をかけて育んできた自慢の地鶏を使った「鳥刺し」をはじめ、鶏ガラとたっぷりの野菜を5時間煮込んだ秘伝のスープが決め手のオリジナル「塩なべ」、若鶏のいろんな部位を使った串焼きや炒め物などが代表だ。

◆地鶏の鳥刺し/600円〜
鹿児島の地鶏は、名物・鳥刺しで味わうのが一番のオススメだ。写真はモモ、ズリ、ムネの盛り合わせ。鹿児島特有の甘めの醤油でいただくと、適度な歯ごたえとともにコクのある旨みが広がる。鹿児島限定の紅芋焼酎「流川(るかわ)」とともに。

 

◆若鶏のせせり炒め/600円
一羽からわずかしか取れない若鶏の首の肉「せせり」とタマネギやピーマンなどの野菜を炒めた。塩・コショー・ニンニクのシンプルな味付けだが、せせりの濃厚な味わいに芋焼酎『田苑 芋 黒麹仕込み』がよく合う。

 

焼酎を温泉水で割るって画期的!

「せいちゃん」では、焼酎の水割りに温泉水を使う。市比野温泉は飲用可能な温泉として認められており、清冽なミネラルウォーターのようなおいしさなのだ。

「実家が、今は豆腐屋をやってるんですけど、もともとは湯池場をやってたんです。その関係で蛇口をひねると温泉水が出てくるので、それを冷やして水割りに使ってます。ちょっと水だけで飲んでみますか?」と原口氏。
いただくと、それはそれはまろやかで、口の中ですぐに自分の体と一体化して、すうーっと吸い込まれていく感じがするのだった。仕事じゃなかったら、ぜったい水割りだな…。

 

 

◆黒豚しゃぶしゃぶ/2人前2,000円〜(要予約)
鹿児島特産の黒豚と地場野菜を使った絶品のしゃぶしゃぶ。豆腐はもちろん、実家「原口とうふ」店のできたてだ。芋焼酎『田苑 芋 黒麹仕込み』をロックまたは温泉水割りで!

 

 

●お店近くにある原口氏の実家、原口とうふ店。おからドーナツが絶品!

 

 

自分ちにいるような居心地のよさ

店の常連である田苑スタッフの小林氏から「せいちゃんはメニューにないものも作ってくれる」と聞いていた。どういうこと?とたずねてみると、「あれは小林さん専用料理なんですよ。彼はモツが好きだから」と笑顔で返ってきた。どうやらお客さんには常連さんが多く、一人ひとりの好みなんかも全部わかっているので、ちょちょいと裏メニューも出してしまうようだ。
そんな原口氏の人柄が好きで、みんなが親しみを込めて「せいちゃん」と呼び、鹿児島へ来る機会があったら立ち寄ったり、似顔絵Tシャツなんかを贈ったりするのだろう。小林氏が「あそこへ行くといつも長居しちゃうんだよね。自分ちにいるようにゴロゴロしてる」と言っていたのもわかるような気がした。


●せいちゃんこと原口政二氏(58歳)

 

●取材協力店舗
居酒屋 せいちゃん
鹿児島県薩摩川内市樋脇町市比野2153
営業時間:18:00~23:00
定休日:月曜
電話:0996-38-2188

 

 

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